店のたたきにはツバメの巣があり、毎年ツバメたちの夏の山荘として使用されています。一昨年初めてツバメとの暮しを体験しましたが、掃除がたいへんだったので、去年はお断り願おうと閉め出し作戦を取りました。しかしツバメは執拗に飛来。挙げ句には風呂場の塗壁への新居建設という無理な挑戦までされました。泥だらけの浴室に怖くなったものです。「浴室泥」の不審者の犯人がツバメとわかったのはあとからです。
そういう経緯でこちらが観念しました。巣を叩き壊さない限りツバメは来ます。共存を決意しました。春先にさっそくツバメ夫妻が来ましたが……、どう数えても3羽のようでした。ツバメのライフスタイルにもいろいろあるのでしょうか。
そして先週、お誕生がありました。生まれたばかりの頃はまだヒヨヒヨとかすかな声です。しかし、それまで居残っていたものも飛び出し、親鳥たちがせっせとエサを運ぶのでわかりました。1週間もたつとヒナは元気いっぱい。ひとが玄関で物音をさせるだけで、「エサくれー」と各雛大きな口をあけてアピールします。掃除する量はこれからますます増えるでしょう。雛が飛ぶ練習を始めるころが、一番巣周辺での粗相が多いものなのです。
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